【中学受験者必見!】時間を無駄にしない過去問演習の具体的活用方法とは!?

入試問題は、「それぞれの学校顔」と言われています。

つまり、入試問題にはそれぞれの学校が求める生徒像が色濃く反映されているということです。
その学校の先生がどのような生徒像や学力、能力をもった受験生を学校に迎え入れたいとうメッセージがその学校の入試問題には詰まっているのです。

そのため、入試問題の傾向や特徴をしっかりと分析することで合格への可能性は一気に上がります。

そこで、今回は、入試本番に向けてこれから過去問演習に取り組んでいきたいという方に、どのような点を意識したり、注意したりして過去問に取り組んでいけばいいかということをまとめます。

ぜひ、これから過去問に取り組もうと考えている方は、参考していていただければ幸いです。

・過去問演習や分析を行う目的

過去問はあくまでも過去の入試において出題された問題であり、全く同じ問題が翌年の入試において再び出題されることは、ほとんどありません。

では、なぜ志望校の過去問演習が必要なのでしょうか?

過去問演習を行う大きな目的は、志望校でありその入試問題をよく「知る」ということです。

入試問題は学校によってさまざまです。
記述式や選択問題式など問題形式に違いがあることはもちろん、出題される内容も違ってきます。
そのため、まずは、自分が志望する学校の入試問題をしっかりと分析し、特徴やクセをつかむ必要があります。

入試に立ち向かうとしてもどんな相手なのかよく知らなかったとしたら、必要のない無駄な勉強が生じてしまい、時間を浪費してしまうこともあります。

受験は時間との戦いでもあります。
いかに無駄な勉強をなくして、自分の志望する入試問題で点数を取るために必要な勉強に時間を避けるかが重要になります。

そのため、入試問題の分析が必要であり、その分析のために過去問演習が必要になってくるのです。

これはスポーツでも同じです。
野球やサッカーといったスポーツにおいても、対戦相手のデータを研究し、特徴を把握して自分たちが少しでも優位に試合を進められるように作戦を立てます。
相手の特徴を知ったうえで、試合に臨むのとそうでないのとでは、特にあまり力の差がない相手の場合ほど、あらかじめの分析が試合結果に大きな影響を与えることが多いです。

また、中国春秋時代の軍事思想家である孫武によって書かれた孫子の兵法という言葉に、「彼を知りて己を知れば、百戦殆ふからず、彼を知らずして、己を知れば、一勝一負す。彼を知らずして己を知れざれば、毎戦必ず殆し」というものがあります。

これは、敵を知ること、そして自分を知ることの大切さを説いています。

この言葉は入試においても重要になります。
「傾向」を知らなければ「対策」は立てられません。

どんな入試問題が実際に出題されているのかを「知る」ことによって、それに合わせた適切な対策が考えることができ、内容の濃い受験勉強をすることができます。

さらに、過去問演習を通じて志望校と現状の自分の学力の差をきちんと「知る」ことによって、勉強へのモチベーションや緊張感も変わってきます。

・過去問演習・分析の具体的な方法

では、具体的には入試問題のどんな点に注目したらよいのでしょうか。
ここでは、具体的な過去問分析の手順を説明していきます。

1.問題の全体傾向を把握する

まずは各教科の配点や合格者平均点、試験時間、全体の設問数はどのくらいなのかなどを確認する必要があります。
お子さんの苦手科目の配点が多い場合と少ない場合では対策の取り組み方が変わってきますし、設問数による全体のボリュームを確認することで、時間配分の目安を決定することができます。

2.どんな領域の単元や問題が頻出しているかを確認

数年分の過去問に目を通しているといわゆるその学校で出題されやすい単元や、毎年のように出されている領域を知ることができます。

また過去問冊子によっては、頻出単元などを表でまとめてくれているものもあります。
そのような資料をもとに、志望校の学校で出題されやすい単元や領域をしっかりと把握することとが大切です。

もちろん頻出している領域が必ず欠年度出題されるとは限りませんし、絶対的なものとはいえません。
しかし、対策をしておかなければいけないのは間違いありません。

特にその学校で頻出しやすい単元や領域が自分の苦手なものであった場合は、集中的に対策し、克服しておく必要があります。

3.問題の難易度にも注目

その学校の問題の難易度にも注目しましょう。
基本問題中心なのか応用問題中心なのか、細かくいえば、1つひとつの単元や領域に対する知識の要求はどの程度の深さまで要求されるのかをんしっかりと認識しておく必要があります。

しっかりと求められる知識の深さを分析することで、テキストのどの部分まで押さえれておけばいいのかということがわかります。

この分析を行うことで、テキストで、黒い太文字で書かれている部分まででいいのか、注釈など細かい部分までしっかりと学習しておく必要があるのかということがわかり、対策を立てやすくしてくれます。

4.問題の形式を見ておくのもポイント

その学校の入試問題の問題形式もしっかりと確認しておきましょう。
具体的には選択中心か記述中心かということ、学校独特のクセのある問題があるかどうか、という点の確認です。

例えば、算数であれば、数考え方を含めた途中式を書かせのか、それとも答えの部分だけ書かせる問題の七日ということです。
国語であれば、文章の内容をふまえ自分の考えをまとめさせるもの、社会、理科の「なぜ」そうなったのか、そのようなことがいえるのか、理由を書かせるもの問題を出題する学校もあります。

選択問題式か記述式の問題かは、時間配分を考えるうえで、重要になります。

また、選択肢の問題の場合、演習の段階においては正解以外の選択肢の内容の把握もする重要となります。
「なぜこの選択肢は間違いなのか」を常に考えることで理解を深めることができます。

国語の場合、内容の理解が深ければ、基本は選択であろうが、記述であろうがほとんど関係ありません。
ただ記述問題では、内容を理解したうえで、それを適切な文章で表現する力が求められます。

5.各設問の配置も確認しておくとよいでしょう

各設問の設置状況をしっかり確認することで、問題を解く順番やそれぞれの問題にかけるべき時間などを判断することができます。

限られた時間内で自分が確実に正解できる問題を解き、点数を取ることが入試では勝負になります。
時間配分をまちがえて、本来解ける問題を解けないで終わってしまうことがないように念入りな対策が必要になります。

そのため、入試問題全体がどのように構成されているのか、設問の配置を知ることは入試で高得点を取るためにも重要です。

・過去問対策を始めるベストなタイミング

過去問を始める時期に関しては、みなさんお悩みをもっていらっしゃると思います。

一般的には、基礎学力が定着し、応用力が徐々に身についてくる10月、11月ごろから始めるお子さんが多いですが、はやいお子さんだと夏頃から始めるお子さんもいらっしゃいます。

しかし、過去問対策は、早く始めたからと言っていいというわけではなく、遅く始めたからと言っても悪いとうわけではありません。

毎年受験生からは早い時期に過去問をはじめた結果、ただ難しいと感じるだけで、合格点には遠く及ばなく
自信を失ってしまうケースもよくあります。

しかし、早めに過去問演習をはじめればはじめるほど、志望校の傾向にあった学習が進められ効率がよいのは事実です。

そのため、きちんとお子さんの学習状況や能力に合わせて、適切な時期に始めることが必要になります。

そのため、本番の日付からはもちろん、お子さんの学力状況と正確などを考慮し、慎重に時期を見極めることが必要になってきます。

1番良い過去問の時期の決め方としては、塾に通っている場合、担当の講師としっかり計画を立てることです。
ただ学生のアルバイトであったり、中学受験の経験が少ない先生だと意味がないので、しっかりと信頼できる先生に直接頼むようにしましょう。

また、得意科目や苦手科目によっても過去問に取り組むべき時期は変わってきます。
たとえば、国語、社会、理科は志望校のレベルに達しているが、算数だけ達していないという状況もあります。

そのため、過去問を始める時期は、正確や学力状況、得意科目や苦手科目などさまざまな要因を配慮して、計画を立てることが求められます。

また併願する方がほとんどだと思いますが、そうなると、当然ですが過去問を始める時期は変わってきます。

おそらく第1志望が1番難易度の高い問題になるはずなので、そうなる夏くらいから第2志望や第3志望などの過去問に取り組む必要がでてくることもあります。

また、塾に通っている方は、基本的には第1志望の学校の対策は塾でやることになるので、第2志望以下の学校は仮定でしっかりと取り組んでいく必要があります。

また、時期によって過去問演習の意味や目的、目標が変わってきます。

例えば、過去問に取り組みはじめた当初は、自分の志望する学校のレベルを知ることが目的になります。
早い時期に入試問題のレベルを知り、自分の到達点を知ることは、日々の学習をより充実させるために不可欠であり、そのことを意識しながら演習をすすめていくことが大切になります。

慣れてきたら得点にこだわった演習をしていきます。その際には、点数を取るための力が身に付いたかどうかを確認しながら演習することが求められます。

また、
・基礎的な内容は必ず得点する
・ケアレスミスをしない、
どのような時間配分で解き、見直しに何分使うかを決めるため、最初に問題全体に目を通す
ことが必要になってきます。

仕上げの段階では、これまでの学習成果の確認と演習結果を活用して基本事項の再確認をすることになります。
難しい問題の復習に時間をかけるのではなく、基本的な問題の間違いに対し、復習用のテキストに戻って復習し、基本的な問題や自分が解ける問題を確実に解くけるようにしていくことが大切になります。

・過去問演習は本番に近い環境・条件で行うことが大切

過去問演習は本番に近い環境や・条件で行う必要があります。
・具体的には、実物大の解答用紙を用いる、
・時間を決めて行う
・試験会場に近い雰囲気の場所で行う
などのことです。

過去問演習は実際の入試を想定した予行演習的な練習になり、慣れるという意味でもできる限り入試本番に近い状況で、演習することが大切になります。

原則は実際の入試と同じ試験時間を守って演習を行いましょう。
しかし、過去問対策を始めたばかりだったり、記述式の問題の多い学校だったりする場合は、最初のうちは時間にとらわれずじっくり丁寧に問題に取り組むことが必要になることもあります。

そのあたりは、お子さんの学習状況や能力に応じて臨機応変に対応していくことが求められます。

また、一回過去問を解かせ始めたら、できなったとしても途中でやめたりさせず、自分自身の力で最後まで解ききることを意識させることが大切です。

最初は時間が足りなくて最後まで問題を解ききることができないという受験生も多く見られます。

なぜなら、問題形式や時間配分に慣れていないからです。

そのため、一度、自由に解かせ様子をみるようにすると良いと思います。
そして、解答する子ども自身の姿を見たうえでアドバイスしてあげることが大切です。
解いている状況を見ないで、ただ解答のできだけで判斷してしまってはいけません。

分からない問題で考え込み、全部終わらなかったというのであれば、問題全体にまずは目を通して、自分が確実に解けるものから解答していくクセをつけていく必要もでてきたりします。

悩んでいる方がいらっしゃる「制限時間内に終わらないといった時間配分に関する悩み」は、入試問題の形式に慣れていくうちに解決することもあります。

そのため、最初のうちは焦らずじっくり取り組んでください。
また、慣れてきたら本番をより想定させ、解答用紙を見直す時間を5分~10分もたせるようにすると良いと思います。

また、実物大の解答用紙を使って演習を行う、科目順、時間帯を本番と同一にするなど、少しで入試本番に近い環境にするための工夫も大切になってきます。

・過去問演習は解き直しまでが1セット

過去問演習では問題を時終わり、採点をしたあとにどう活かすかが最も重要なポイントになります。

3度演習を行えば、時間の使い方や過去問との相性がある程度はつかめてきます。

実際に解くことにより過去問の傾向を知り、自分が行うべき学習の優先順位がつけられるようになってくるのです。
そうすることで、まず何を対策しなければならないのか、自分には何が足りないのかが実感を伴って明確になります。

また、間違えてしまった問題に関して「なぜ間違ったのか」をひとつひとつ謙虚に考えることが大切です。
例えば、
・ケアレスミスなのか
・根本的な考え方が理解できていないのか
・時間内に解ききれなかったのか
など誤答には様々な要因が考えられ、その要因によって今後の対策は大きく変わってきます。
そして、原因をはっきりさせておくことで、同じミスしにくくなります。

解き直しは過去問演習行なったその日のうちに実施し、理解度を確認する習慣をつけるようにしましょう。
ある程度演習から期間をあけて、解き直ししても、実際に解いたときの状況や感覚を覚えていないことが多いため解き直しをやってもあまり意味がありません。

また、間違えた問題を分析したあとは、類似問題を何回も解いて、十分な復習を行うようにしましょう。

計算ミス、読み間違い、答え方の間違いといったちょっとした誤答は、点数配分がたとえ1点だとしても、その1点が足りないために合格を逃すこともあります。

そのため、過去問演習をやったあとは、必ずその年度の合格者平均点や合格者最低点と比較してみましょう。
もし、それで合格点に達していないことがあれば、ちょっとしたミスで合格点に届かないという経験を積むことができ、ミスをしないで実力を出し切ることの大切さを学ぶことができます。

過去問演習は入試本番のリハーサルです。

入試においては、難易度の高い問題が解けたとしても、必ずしも合格できるわけではありません。4教科で受験するのであれば、4教科バランスよく得点できるのが理想的です。

しかし、苦手、弱点教科(分野)がないという受験生はほとんどいません。
そのため過去問演習を行うことで、ひとつひとつ苦手·弱点教科(分野)を潰していくことを、根気よく続ける必要があります。

また、間違えた部分はしっかりとテキストにもどって復習することも大切です。
テキストに戻って学習するのはそれなりの手間がかかりますから、やらない生徒が多いです。
しかし、地道にコツコツとやっていけば、トータルで復習にかける時間は変わりません。

しっかりと一回一回の復習を大切にしましょう。

・過去問演習の繰り返し学習について

・同じ過去問を何回行うべきか
・何年分行うべきか
というのは、よく保護者様からあるご質問です。

定着を考えれば、間違った問題の解き直しは毎回過去問演習後、速やかに行わなければなりません。
では、一度取り組んだ同じ問題を再び解くことについて見ていきましょう。

過去問演習はどんな問題がどんな形式で出題されているかを理解するために行うものです。
そして、自分の現在の学力を的確に把握し、発展的に学習を進める指標となるものです。

そのためには、1回ではなく複数回取り組むことが必要になると考えられます。

2回目以降はできなかったところができるようになっているか、そして何より解答を導き出す根拠や解き方を正しく理解しているかの確認が主な目的になります。

ただし、2回目以降は毎回同じように演習を行うのではなく、そのつど目標や工夫が必要になります。

例えば、1回目に問題を解いた時に時間内に終えることができなかったから、2回目は制限時間内に終わるように取り組むようにしたり、1回目は合格最低点に達しなかったので、2回目は合格最低点を意識しながら取り組むといったものです。

また、前回間違えた問題、理解が不十分だった問題を選び出し、その問題だけ集中的に取り組むのもおすすめです。

このように、1回1回の演習において、学習状況に合った目標を設定して意欲が持続するようすることが大切です。
作業として過去問演習をやらないようにすることが必要です。

また、何年分行うべきかにつきましては、教科による特性の違いはありますが、目安として少なくとも第一志望校で5~6年分の演習を実施すると良いと思います。

しかし、たとえ何十年分という過去問を解いたとしても、定着がなければ意味がありません。
ひたすら多くの年数分を演習すれば良いというわけではないのです。

そのため、できるだけ丁寧に解き直しを重視しながら、復習していくことが大切になります。

また、第二志望以下として考えている学校についても、最低限の過去問対策は行ってください。出題形式、
解答形式が変わると対処できずにどうしていいか分からなくなってしまうことがあるからです。
第2志望校以下は目安としては最低でも2~3年分はしっかりと取り組むようにしましょう。

・過去問の点数は毎回記録・管理を徹底する

お子さんが行なった過去問はしっかりと記録して管理しましょう。
記録項目としては以下のものを参考にしてください。

<記録項目>
・学校名
・年度
・実施日
・実施時間
・点数(各科目、総合得点)
・本人の反省点

しっかり記録をしておくことで、もう一度同じ過去問をとくときや、学力の向上の状況を確認することができます。また、しっかり自分の反省点や対策方法をメモしておくことで、入試本番人どの部分を集中的に取り組めばいいかもわかるようになります。

・さいごに

「知る」ことが、合格を勝ち取る第一歩となります。
ここまで述べてきた過去問演習や分析における工夫や注意点を意識し問題の分析を行って、学習状況に合った対策をとってください。

過去問演習を有効活用できるかで、合格への距離は一気に近くなります。

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